1.上位者※1が、軽く一礼後に、駒箱を開け駒を出します。 2.上位者が、王将を並べます 3.下位者が玉将を並べます 4.互いに邪魔にならないように駒を並べます 5.余り駒があれば、上位者が駒箱にしまいます。 初めての指導対局であれば、ここで手合い割を決める事になります。 上位者(というかプロ棋士もしくは奨励会員)が、下位者に段級を聞きます。 それを聞いて、指導内容※2を判断して、上手が手合い割を決めて駒を落します。 ただし、すでに、指導対局の経験があり、手合い割もだいたいわかっていれば 下位者がそれを告げる事により、上位者はおそらく、その手合いで対局するでしょう 道場などでは手合いカードなどで、すでに手合いがきまってますね。 手合いが決まれば、上手がその駒を駒箱にしまいます。 下手が勝手にしまったりしないように(笑) また大会や、段級が同じ場合、プロの場合は振り駒※3で先後をきめます 6.手合い割が決まればお願いしますと一礼して対局開始です。 7.負けが決まったら、はっきりとした声で「負けました」とつげ、頭を下げます。 「ありません」「これまでです」などでもかまいませんが、 強い人ほど、「負けました」という傾向がある気がします。 ひょっとすると僕の気のせいかもしれません(笑)。 8.対局が終わり感想戦が終わったら、上位者が駒を片づけます。※4 9.互いに一礼して対局終了です。 注(というほどのものでもないが) ※1 まずプロの場合。段級に差があれば、問題なし。 段位が同じであれば、先輩(これはプロ入り=奨励会入会が先なほう) 同期であれば、年上。同い年であれば、その級に先にあがったほう。 ただし、深くかんがえずとも、自然に序列はできているものだ。恐ろしい(笑) ちなみにアマの場合は、相手の事を知らない事も多いし、 年上そうなほうが行えばよいだろう。 相手が有名な人であきらかに強ければ、王将をとってもらうようにします。 自分でさっさと玉将をとる人がいますが礼儀としては正しくありません。 ただし、アマチュア同士であれば、かまわないとは思いますが。 ※2 お好み対局的なものか棋力向上をめざすものか、定跡を学んでいる最中か 真剣勝負か(滅多にないけどね)などですね。 それぞれ、上手は、考えて適切に指すものです(そうでなければプロではない)。 ただし、筆者自身が最も強かった頃は、 道場の4段ですと、 角落ちでも飛車落ちでも負ける事はありませんでした。 2段では2枚落ちでやはり負けませんでした。これは稽古将棋といえど、 決して負けるなという師匠の方針であったので。 もちろんプロ棋士は、当時の僕よりも強いのですが、 必要な時以外は、無理に負かそうとしてこないので、 悪い手を指さなければ、比較的勝たせてもらえるのです。 わざと負けるのではなくて、勝てるように誘導してくれるます。 やはり、勝つことが一番の上達の薬である事は間違いありません。 血気盛んな奨励会員や、伸び盛りの若手には難しいテクニックですね。 (やればできるだろうけどね。彼らは、何にしろ負けるの嫌いだから) ※3 振り駒くらい知っているよという方も多いと思いますがあえて。 振り駒は奇数であれば何枚でもいいのですが、プロは5枚振ります。 上位者が歩を5枚とり、(2枚裏返す人がいますがプロはそんな事しません) 振ります。プロの場合は記録係が上位者の歩で行います。 振るというよりは、放り投げる感じで、胸の高さくらいですかね。 振る時に、○○先生(上位者)の振り歩先でお願いしますといい、 手のなかで良く振って放り投げます。で、結果を見て、 大きな声で、歩(ときん)が何枚ですので、○○先生の先番ですと告げ、 歩を集め、盤の中央、やや上位者よりのところに静かに置きます。 記録係がならべたりはしません(爆) アマチュアの場合は、そんな事してられませんので、(場所もないしね) 盤の外に飛び出さない様に盤の中央に振ります。 歩が多く出れば上位者が先番、「と」が多く出れば下位者が先番です。 そうそう、たまに、記録係が困るのが下座の人が王将をもつ場合。 上下関係が微妙な場合、たまにあります。会社でもあるでしょ? 普通は王将側の歩をとるけれども、まあ、どちらでも良いです。 ひょっとすると正解は、対局者に聞く事かもしれません。 ※9 プロの場合は、たまに、記録係がかたづける事もあります(昔はあった) 実際、対局終了後、記録係は棋譜を並べかえして、確認をします。 どんなに自信があっても確認します。ですので、駒をかたづけても もう一度出すのですね。ただ、まれに、別のどうでも良い盤駒で別室 並べ直す事もあります。 それは、となりで対局していて、緊迫した場面などですね。 この時は、感想戦自体も遠慮がちに行われたり別室で行われたりします。 おまけ。奨励会員も、自分で持っていない限りは、 対局用の高価な、良い盤駒を使える事はないので、 たいてい、感想戦終了後にその席に座って並べます(笑) おまけ。対局中の礼儀あれこれ。 相手の駒には触らない(取る時は別)。 相手の駒がどんなにひんまがっていても触らないものです。 逆にいえば、相手に不快感を与えないように、盤の桝目になるべくそろえて 並べましょう。別に、線にあわせる必要はありません。 正座か胡座。立て膝はいけません。 その他、礼を失した行為はしないように。 実生活で失礼な事は、対局中も失礼です(当然か) 能書きへ戻る |