理想を言えば万能型になれればいいのだが、序中盤型か終盤型のどちらかを目指す。 終盤型は、実はプロを目指す勉強と基本は同じである。 ただ、少しレベルが低くても大丈夫。僕が目指そうとしているのはこれだ(笑) とにかく、終盤では間違えてはいけない。4:6で悪いくらいは全部勝くらいでないと 長丁場のトーナメントは勝ち抜けない。 終盤というものは、まず同じ局面というのは現れないので、 同じ手筋が応用できるという事は良くあるけれど、必ずそれでいいとは限らない。 寄せの手筋は、世の中にある全てを知っているべきだが、 まあプロを目指す勉強をしていれば、知らなくてもひねり出せる。 あまり関係ないが、終盤での最善手は、「勝つ確率が最も高い手」だと思っている 序中盤型は、大変である(僕が苦手なだけかもしれない)。 とにかく序中盤型は、「悪くなってはいけない」のであるから、 類稀な序盤センスと最新の情報収集能力が必要になる。 記憶力も抜群でないといけない。 といっても、この序盤センスというものを身につける方法は、 終盤力を身につける勉強と大きく違わないのではないかと思っている ある局面に対して、考察する能力ではあるのだから。 違うのは、評価をするのが、大局観と呼ばれるものであるか、 詰む、詰まない(勝ち、負け)という事実であるかの違いである。 ただ大局観のほうが、少し高級な能力のようには思う(僕が持ってないからかもしれない)。 大局観を養うのは、美術的審美眼を養うのと同じ。 幼い頃から、本物だけと接する事である。 本筋を身体に染み込ませるのだ。 歳をとってからでも、ぎりぎり間に合うかとは思うが、大変である。 繰り返しになるが、理想をいえば万能型である。 終盤型だって、4:6、3:7は勝てても、2:8は勝てない。 相手の終盤力が自分と遜色なければ、4:6でも勝てない。 だから、どんな相手でも、できれば4.5:5.5くらいでは戦わないといけない ただし、序中盤型はあらゆる戦法ができないとだめだが、 終盤型は、特異戦法が3つ4つあれば、大体大丈夫である。 序中盤型は、優勢にした局面を勝ちきる能力が必要だ。 終盤は駅伝のアンカーのようなものなので、それまでに5分勝っていれば、 4分59秒は負けてもいい。 とにかく、リード分を守り切れればいいのだ。 リードを守るためには、終盤はシンプルでなければいけない。 複雑になれば、なるほど、誤りをおかす確率が高くなる。 もちろん王様が固いに越したことはない。薄い玉は、計算しづらく序中盤型には不向きだ。 万能型になれば無敵だ。 誰と対戦しても、途中で悪くなる事はなく、リードをすれば必ず守りきる。 でも、そんな人はいない(少なくともアマチュアには)。 まずは、どちらかを目指し、どちらかがアマ名人級になった後、 残りをすこしでも引き上げることだと思う。 ちなみに終盤力のみアマ名人級の人ならアマ名人に勝てますが 序中盤のみだとアマ名人には勝てません。 そして、どちらもアマ名人にはなれないでしょうね。 これも、私見なのですが、算数、数学が得意な人は終盤型。 語学、歴史が得意な人は序中盤型に向いているのではないかと思います。 上達法へ戻る |