Make your own free website on Tripod.com

駒落ち

僕は意外と駒落ちが得意です。昔は弟弟子のA君(仮名。イニシャルではない)に
2枚落ちで教えてましたし(単に彼がまだアマチュア初段くらいだったからだけど)
新年会かなにかの席で、どういういきさつかは覚えてないけど、
兄弟子に(平手でもかなり分が悪いはず)飛車をひいて勝った事もあります。
(ちなみに、当然二人とも酔ってたと思いますが・・・)
某合宿で、当時職団戦のA級のレギュラーだった人に2枚落ちで
何番も勝ち越したり(9割以上勝ったような記憶があるんですよね)。

まっ、そんな事はどうでも良いのですが(おいおい、ただの自慢かい!)
最近は、駒落ちを勉強する機会が減りましたね。
アマチュアが強くなってアマトップとは駒落ちではきつくなったのもありますが
初心者の指導にも駒落ちが少なくなったようなきがします。

どうも指導をする側と受ける側との関係が変化しているんのかなあと思います。
それと、駒を落されるのが恥ずかしいという感覚があるのかもしれません。
あるいは、最初の指導者が毅然とした態度をとらなかったせいかも。
僕などは子供の頃に将棋を覚えたわけで、変な見栄はなかったですから
良かったのかもしれません。

もしくは、促成栽培ではないですが、短期間で強くなるために平手から
という発想が横行しているのかもしれませんね。
もちろん、それも一理あって、確かに平手だけでも強くなれると思うのですが、
伸びが速いのはやはり駒落ちだと思います。

よく、強くなるのに、「自分より少し強い人とたくさん指すといい」といいます。
僕も基本的にこれに勝る方法はないと思うのですが、ひとつだけあります。
「ぎりぎりの手合いで、プロ(あるいはそれに準ずる人)と駒落ちをする。」
です。比べればどちらがいいかは明白でしょう。
まっ、問題は、そういう相手(プロ)がまわりに簡単にいない事ですけど。

平手のほうがいいという理屈には平手定跡を覚えるという意味合いがありますが
定跡は覚えるのではなくて、理解するものだと思うので、駒落ち定跡を
完全に理解しているようなつわものがいれば、どんな平手定跡でも、
それなりに対応できます。仮にその1局には負けるかもしれませんが、
次々と、そのエッセンスを吸収して平手定跡もみにつけていくはずです。

駒落ち定跡は、平手定跡のエッセンスです。手筋の基本であり、
そしてまた、有利になった時の拡大の仕方でもあります。弱点をつく練習でもあります。
そして、有能な下手は、上手の優秀な粘りの術すらも学べます。
自分より少し強い初心者の指す手筋を覚えるよりも、自分よりはるかに強い有段者が、
真剣に指してくるのを覚えるほうがどれだけいいか。くどいですが、自明でしょう。

もちろん、駒落ちの勉強をしている最中に平手将棋を指してもかまいません。
平手定跡を勉強してもいいでしょう。だって、どちらもルールは同じ将棋ですから。
駒落ちだからって、角の動きが違ったりしませんからね。
いろいろな、いいわけをして、駒落ちを嫌がる人は、たいてい素直な心を持たない
「伸びない人」の場合が多いです。

ただ、問題は、上手となる有段者の多くが、駒落ち定跡を知らない事ですね。
彼らが学んできた時点で、すでに駒落ちは敬遠されていたので・・・
でも、彼らが「理解」してきたのであれば、駒落ち定跡のエッセンスも、
すぐに学び取る事ができるはずです。

本当に理解しているのなら、言葉にして、教える、伝えるのも容易です。
逆に、内容を伝える能力がないなら、それは本当に理解しているわけではありません。
(ごくまれに、プレーは完璧だけど、指導はできない天才がいますけど)

まっ、今回も偉そうに言ってますが、じゃ、お前は初心者にわかるように言葉にできるの?
と聞かれると・・・全然だめ(笑)。昔は少しはましだったけどね。
でもいいんだ(おっ開きなった)。とりあえず、プレイヤーとして、大成するまでは、
指導はできる範囲でいいよね。だって、僕はプロじゃないもの。

まあ、早い話、駒落ちは、将棋が強くなる基本の部分の作業を、凝縮しているって事です。
基本を身につけた後の応用は、平手でいくらでもやればいいので(駒落ちでもできるが)
いきなり試合に出るのもいいけど素振りやキャッチボールしたほうがいいよって事でした。
(まあ、水泳やスキーを覚えるのに、いきなりやらせるという手法もありますけどね)

でも、結局、駒落ちでも平手でも、指導者の質次第って話もあるか・・・


能書きへ戻る